とよなか文化幼稚園の「森のようちえん」

とよなか文化幼稚園・とよなかぶんかナースリーで行っている「森のようちえん」は、野外(自然の中)で行う保育活動の総称です。その基本理念は、デンマークの「森の幼稚園」フォーシーズンズ幼稚園、レイチェル・カーソンの著書センス・オブ・ワンダー』と共通するものが多くあります。とよなか文化幼稚園・とよなかぶんかナースリーの遊び場は、幼稚園・ナースリーの園庭だけではありません。園所有の野外施設アエルキャンプ場(三田市)やトトロの家(能勢町)、公共施設としての「自然文化園」「千里北公園」(吹田市)や「森林植物園」(神戸市)等も園庭の一部と考えています。

0歳から小学生までの子どもたちが、自然の中で経験する様々な活動を通してたくさんの「センス・オブ・ワンダー」を体験しています。



デンマークの「森のようちえん」

「森のようちえん」は、1950年頃にデンマークDanish nature school」という学校のElla Flatauという先生が、Walking Kindergarten呼ぶプログラムで、子どもたちを毎日近くの森に連れていって遊んでいたのが始まりだそうです。(denmark.dkより引用)

森の中で、囲いも備え付けの遊具もない「森のようちえん」で、子どもたちは、雨の日も風の日も雪の日も・・・森に集まり、一年中、四季を通して自然の一部となって遊びます。

また、デンマークには、安全性を追求した遊具を専門的に調査・研究・開発・製造しているコンパンという会社があります。その会社が運営する、文字通り四季を感じることをコンセプトとした フォーシーズンズという名前の幼稚園 (日本の制度上では保育所) があります。園舎はあるものの、そのほとんどの時間を屋外にある自然の中で過ごしています。


フォーシーズンズ 幼稚園




センス・オブ・ワンダー

レイチェル・カーソンは、1962年に著書『沈黙の春』で環境汚染の実体に、警笛を鳴らしたアメリカの海洋生物学者です。『センス・オブ・ワンダー』は、レイチェルが幼い甥と一緒に自然を探索した体験をもとに書かれたエッセイで、子どもたちと自然の中に出かけ、神秘さや不思議さに目をみはる感性を育み、分かち合うことの大切さを伝えています。

~以下引用~

「もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。この感性は、やがて大人になるとやってくる怠慢と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。 」

 

「わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない と固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。」 レイチェル・カーソン著/上遠恵子 訳/新潮社



森のようちえんの活動場所

アエルキャンプ場

とよなか文化幼稚園のキャンプ場です

とよなか文化幼稚園の「森のようちえん(野外活動)」は、1990年頃に始まりました。当初は、近隣の自然公園で活動していましたが、公共の場所での継続したもの作りや火を使う活動は不可能でした。

自由に使える自然豊かな土地を探していたところ、三田市志手原の里山に縁があり、1994年に幼稚園のキャンプ場として開設しました。ここでは、年間を通して、火を使ったクッキングをしたり、キャンプをしたりすることが自由にできます。自然を見るだけではなく、自然の中にどっぷり浸かった野外活動を実践しています。


トトロの家

とよなか文化幼稚園の古民家施設です。

トトロの家は、豊中市内の7つの私立幼稚園で所有する古民家(正式名:豊中私幼連合会能勢野外センター)を利用した古民家体験活動施設です。中には何十畳もある大広間あがりがまちへっついさん五右衛門風呂大きな倉等々日本の文化を伝える環境が整っています。

畳敷きの大広間で風を感じながら昼寝をしたり、真っ暗な倉の中を探検したり、縁側で冷たいおやつを食べたりしながら、子どもたちは様々な四季折々の日本文化を感じることが出来ます。



「森のようちえん」のフラッグ

2015年に作成した とよなか文化幼稚園の「森のようちえん」シンボルフラッグです。